草原維持

危機に瀕している草原(消え行く草原)

年代別の草原範囲

明治から平成初期までの草原景観について

草を食むあか牛

明治・大正期の阿蘇では草原が多くの面積を占めています。
昭和20年代になると草原が減少が目立ち始めます。
昭和末期から平成初期では著しく草原が消消滅している事が分かります。

これからの草原維持活動について

野焼き作業

近年、社会の変化などから、地域住民だけで草原を維持することが難しくなっています。
このような危機的な状況の中、牧野組合を中心とする有志等によって保全活動が行われています。

早春の野焼き風景

さらに環境省も自然再生法に基づき、「阿蘇草原再生協議会」というプロジェクトを始動させています。この協議会は行政や民間、牧野組合などが共通の認識を持って連携を図り、持続的な草原利用と草原環境の保全を目的としています。

このように、草原維持・保全の活動と阿蘇の世界文化遺産登録の推進(文化的景観の保護)は、「草原を守る」という同じ目的を持っています。